『1万時間の法則ってそもそも何?』
『1万時間の法則って絶対嘘だよね!?』
このような疑問にお答えします。
『1万時間の法則』とは
一定ラインのスキルを習得するには
「1万時間の練習・努力・学習が必要」
という国際的な心理学者の論文がベースとなった考えです。

って、疑問に思いますよね?
この記事ではまず『1万時間の法則』の詳細を解説します。
その後「僕が音楽制作で稼ぐまでどのくらいの時間が必要だったのか?」を実体験で検証してみます。
さらに記事の最後に『1万時間の法則』の一番重要な本質をお伝えします。
最後までしっかり読んでください。
目次
1万時間の法則の詳細を解説!で、1万時間って何日なの?
『1万時間の法則』は、マルコム・グラッドウェル氏の著書『天才!成功する人々の法則(原題:Outliers: The Story of Success)』で紹介され、広く知れ渡りました。
グラッドウェル氏は、著書で以下のように主張しています。
Ten thousand hours is the magic number of greatness.
(訳:1万時間とは、偉大さを示すマジックナンバーなのだ。)
出典元:Malcolm Gladwell (2008), Outliers: The Story of Success, New York, Little, Brown & Co.


では、エリクソン教授の研究とは何だったのでしょう?
「1万時間の法則」の根拠となった研究とは?
"エリートのバイオリニストは、20歳までに合計1万時間の練習を積み重ねていた"
これがエリクソン教授の研究結果です。
研究内容は以下の通りです。
エリクソン教授は研究の被験者として、プロやアマチュア・学生などのバイオリニストを4グループに分けました。
- 音楽アカデミーでバイオリン専攻&国際的に活躍する力があるとみなされた学生
- 上記学生を除くバイオリン専攻の学生
- 音楽教育学部でバイオリンを専攻する学生
- 交響楽団のバイオリン奏者
さらにそれぞれのバイオリンの練習時間を聞き取りしました。
すると1と4(プロorプロの見込みがある)バイオリニストは、20歳時点で1万時間以上の練習時間を積み重ねていたことが判明したんです。
この結果から
エリクソン教授は論文で
「卓越した技術を得るには1万時間以上の練習が必要」だと結論づけました。
では、1万時間の練習には何日くらい必要なのでしょう?
次で説明します。
1万時間って何日なの?
では1万時間とは「1日何時間を何日間」繰り返せばいいのでしょう?
下記表をご覧ください。
1日あたり何時間? | 何年くらいかかる? |
12時間 | 約2年 |
8時間 | 約3年5か月 |
3時間 | 約9年 |
1時間 | 約27年 |

あなたもこの言葉を聞いたことありませんか?
「新入社員が一人前になるまで、最低3年はかかる!」って。
確かに上の表より、毎日8時間を3~4年繰り返してやっと1万時間に到達することがわかります。
なので「最低3年で一人前というのは、理にかなってる」と言えますね。

僕も疑問に思ったので、あることを調べてみました。
その内容は「僕が音楽制作で稼げるまで、一体どのくらいの時間を費やしてきたのか?」です。

それでは以下をご覧ください。
【実体験】音楽制作で稼げるまで、何時間かかったのか?
僕が真剣に音楽制作を始めたのが23歳くらいです(バンド活動等を除いた純粋な音楽制作のみ)
当時、僕が音楽制作のインプット・アウトプットをしていた時間は、ざっくりと以下の通りです。
- 23歳:3時間×300日=900時間
- 24歳:6時間×300日=1,800時間
- 25歳:6時間×300日=1,800時間
- 26歳:4時間×300日=1,200時間
- 27歳:4時間×300日=1,200時間
ここまででトータル約7,000時間になります。
クライアントに楽曲提供を始めたのはもう少し後ですが「音楽制作というスキル」でお金を稼ぐまで、7,000時間もの時間を費やしていたことがわかりました。
でもこれだけはお伝えしたいですが、

1万時間という数字はあくまで結果論なんです。
あなたがこれから何かのスキルを習得したいなら、四の五の言わずに大量行動しましょう!
まとめ(1万時間の法則は結果論!)
今回は1万時間の法則を詳しく解説しました。
あなたが何かのスキルを習得する参考にしてください。

『1万時間の法則』をネット検索すると
「嘘!」とか
「誤り!」とか
挙句の果てには「100時間で充分!」みたいな記事タイトルが頻出します。
これらの記事を見ると「本当はスキル習得に1万時間も必要ないのでは?」と思ってしまいますよね?
そんなあなたに
『1万時間の法則』について、
一番重要な本質をお伝えしますね。
『1万時間の法則』は結果論です。
本文中にお伝えしましたが、
何度でも繰り返します!
『1万時間の法則』は結果論です。
本気で何かのスキルを習得する人は「1万時間」なんて意識しません。
1万という数字なんて、どうでもいいです。
プロを目指すサッカー少年が「残り870時間練習すればプロになれる!」とか
料理を上達させたい主婦が「残り480時間料理すればOK!(´▽`*)」とか
ライティングスキルを磨きたい人が「残り287時間ライティングすれば、稼げるぜ!」とか

「1万時間の法則」が
嘘だろうが本当だろうが
誤りだろうが正解だろうが
そんなことは正直どーでもいいです。
あなたが心から習得したいスキルなら、誰に何を言われようと、どれだけ時間が掛かろうとスキルを磨きますよね?

僕は1万時間の法則よりも、
「ただ単に好きだから」
この動機こそが本質だと思っています。
ってことで『1万時間の法則』のお話しは以上になります。